日本人の10人に1人が?原因不明な胃の不調の正体
2021.11.14
胃に関する悩みを抱えている方は多くいらっしゃいます。「胃が重たい」「食欲がない」「ゲップが出る」「腰が痛い」などの症状が出ると、多くの方は胃潰瘍か逆流性食道炎をまず疑うようです。
しかし、いざ病院の消化器内科を受診して胃カメラなどで検査を受けてみると、異常がなかったり、胃酸分泌を抑えるお薬を処方されても効果がなかったりと原因不明のままで終わってしまい、困っている人が意外と多いのです。
その原因、もしかすると「機能性ディスペプシア」かもしれません。
機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシアとはどういうものなのでしょうか。
機能性ディスペプシアとは、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんといった異常がないにも関わらず、胃の痛みや胃もたれなどの症状がある疾患のことです。
主な症状に「食後の胃のもたれ」、「食事開始後すぐの満腹感」、「みぞおちの痛み」、「みぞおちの焼ける感じ」などがあります。
日本では、なんと10人に1人が機能性ディスペプシアであると考えられているそうです。
原因としては、ピロリ菌感染や胃酸分泌過多、遺伝、サルモネラ感染、腸炎、飲酒、喫煙が指摘されていますが、働く世代で多いのは不安やストレスとなります。
ここ5~10年、ストレスを抱えることで自律神経失調症、過敏性腸症候群、メニエール病などストレスに関する病気が多くみられます。
ストレスが原因となって精神的に不安定になると「パニックを起こす」、「下痢や便秘を繰り返す」といった症状がありますが、
胃に関する諸症状もそれらと同様にストレスが強くかかることによって起こります。
胃の働きは自律神経に制御されているのですが、ストレスが加わることでそのバランスが崩れてしまい、胃が動かなくなってしまうのです。
機能性ディスペプシアを悪化させる要因としては睡眠不足、食生活の乱れなど言われており、
どうしても不規則な生活習慣になりがちな現代の働き盛りのサラリーマン、OLのみなさんは特に注意が必要です。
「胃が重たい」「胃が痛い」という症状は胃潰瘍や逆流食道炎に限ったことではありません。
ストレスによって胃の機能が損なわれた結果、機能性ディスペプシアが現れることもあるので、是非知っておいてください。
当院には自律神経を整えたり、内蔵調整する施術がありますのでご興味のある方はぜひ、ご連絡ください。
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原因不明の胃痛や不快な症状「機能性ディスペプシア」とは | NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_832.html