シンスプリントとそのストレッチ
2022.09.04
シンスプリントは下腿のスポーツによる外傷の中では高率にみられ、陸上競技や走ることが多いスポーツを行っている人に多く,
運動時や運動後に下腿の内側に慢性的な痛みが起こります.
運動量のコントロールや靴の選定も大切ですが後脛骨筋の柔軟性がとても重要です!
シンスプリントとは運動時および運動後に下腿内側遠位1/3の縦長に広い範囲で痛みが起こります。
過労性障害でOver use syndromenoの1つであり、一般的にこの付近のスポーツによる痛みをまとめてシンスプリントと呼んでいます.
ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋などの足関節を底屈する筋や筋膜の繰り返し加えられる牽引による脛骨骨膜の炎症です。
同部位に限局した強い痛みが続く場合は疲労骨折との鑑別が必要となります。
陸上競技の中・長距離選手やサッカーやバスケットボールなど走ることの多い競技で中学・高校生の選手に多くみられます。
大学陸上中・長距離選手の下腿筋の筋硬度を調査した先行研究ではシンスプリント既往脚で非既往脚と比較して
後脛骨筋の筋硬度が優位に高いことが報告されています。
この結果から後脛骨筋の柔軟性を獲得し運動による下腿の筋膜および骨膜への伸張ストレスを軽減することで
シンスプリントの予防に繋がることが考えられます。
そこで今回は「後脛骨筋ストレッチ」をご紹介します!
ステップ①
床に座り、股関節と膝関節を曲げた状態で
後脛骨筋の停止部である土踏まず付近を両手で持ちます。
ステップ②
後脛骨筋は土踏まずのアーチを上げ、足首を内反方向(親指側)へ向ける作用があるため、ストレッチは反対の外反方向(小指側)へと誘導します。
その際、足関節を背屈(つま先を上に挙げる方向)しながら外反方向へ誘導し、ストレッチします。
ステップ➂
足の裏からふくらはぎ後面が伸びてると感じるところで30秒ほど静止します。