側弯症とは
2022.10.16
側弯症は脊柱が側方へ曲がり、捻れも加わる病気です.
小学校高学年から中学校時代に発症することの多いと言われています.
保存療法として装具療法が選択されることが多いですが『体幹に対する運動療法』も非常に重要です!
側弯症は、脊柱の3次元的な弯曲の異常、特に脊柱の側方の変位を特徴とする疾患 です。
側弯症には原因のわかっているものと、わかっていないものがあります。
現在のところ、およそ次のように分類されています
・機能性側弯(一時的なもの:不良姿勢、脚長差、疼痛回避など)
・構築性側弯症(疾患や外傷による側弯)
・特発性側弯症(原因不明)
※このうち80%~90%は、現在でも原因不明であると言われています。
側弯症の中でも最も頻度が高いのは、思春期特発性側弯症です。
50度以上の側弯には手術治療を考えるので、これ以下の側彎が運動療法含めた保存療法の対象となります。
側弯症に対する運動療法の先行研究では脊柱変形のある特発性側弯症患者であっても意識的に体幹に対する運動療法を継続することによって、
左右不均衡という体幹筋特性異常を改善させ得ることが示唆されています。
今回は胸椎の回旋矯正(derotation)をご紹介します。
椅子を用いた胸椎derotation 体操
STEP1.いすに座った状態で、背もたれが圧迫点にあたるように座高をタオルなどで調整する(図1a)
図1a
STEP2.背もたれには、痛みが生じないように、タオルをあてる(図1b)
図1b
(2)この状態で、まず圧迫点を椅子の背部に押し付けるようにして derotation を行い(図2a)
図2a
(3)次いで側屈屈曲を矯正する(図2b)。これは筋トレではなくストレッチである。
図2b
痛みが出ない程度にゆっくりと朝夕 10 回程度行う。
この時、背中はできるだけ椅子の背から浮かせない。
ぜひお試しください!!