猫背は腰や膝、股関節にも悪影響!!
2023.03.19
猫背が首の痛みや肩こりを引き起こす事は何となくわかるかと思いますが、腰痛や股関節の痛み、膝関節にも悪影響を及ぼします。
なぜ下半身にも影響でるのかと言うと、直立したときにふらつかず、安定して立っていられるのは、
重心が両足のつま先とかかとと結んでできる面に中心にある時です。
猫背になると頭のある位置が前方にずれるため、体のバランスが崩れて不安定になります。
そのため股関節と膝を曲げて腰も後方に引いて重心を本来の位置に戻そうとします。
これによって体のバランスが取れて前に倒れる危険性は少なくはなくなりますが、股関節と膝には負担が増すので、痛みとなって現れる訳です。
さらに股関節や膝の痛みは、歩く能力に直結するため、放置すると実に様々な悪影響が出ることになります。
例えば、股関節や膝に痛みがあると歩くのが億劫になり、外出が減ります。
そして歩かなくなることによって、下半身の筋肉量が落ちるので、血流が悪くなり代謝も落ちます。
代謝が減ることによって病気になりやすくなり、病気や怪我の治りも悪くなりがちです。
また外に出なくなることによって、人と会っておしゃべりしたり、外の環境から受ける様々な刺激が少なくなると、
この社会性の低下は、認知症の発症リスクが高くなることも研究で明らかになっています。
具体的には、2倍から4倍は認知症の発症リスクが高まるといわれています。
猫背は単なる肩こりだけではなく、認知症の発症リスクも高まるため、特にご年配の方は日ごろから猫背にならないように気をつけることが大切です。