腰の状態を知るための3つの方法
2021.10.31
腰の不調が「腰が痛む」という症状として表れてから、初めて「腰に負担がかかっていたのかなぁ…」と腰の健康状態を意識するようになった、という話をよく聞きます。
痛みの前には「腰が重い」とか「腰の筋肉がつっぱる感じがする」といった自覚症状があることが多いものですが、違和感が一時的なものだと、そのまま不調のことは忘れてしまい、きちんとケアせずに過ごしてしまう人が多いようです。
痛みが無くても蓄積している腰
腰の不調があっても常に気になるほどの不快感や苦痛が無いからと、そのまま我慢し続けたり、放っておくことは、元気に歳を重ねていきたいと願う人にはオススメできません。
腰の調子が悪い場合、股関節や膝の不調を招くケースも多く、年を重ねるにつれて近場への散歩すらツラいという事態にもなりかねません。
腰の症状が特に感じられなくても、日々姿勢を支える腰部の筋肉には疲労が溜まりやすいもの。「腰のゆるめ時」に気づくことができれば、腰痛ケアのタイミングがわかり、腰のコンディション悪化の予防に役立ちます。
じっと座っていられなくなったら要注意
腰の不調が表れる時、腰を支えるために働いている複数の筋肉が硬くなり、姿勢のアンバランスがみられるようになります。
背筋を伸ばして座ろうとしても、すぐに背中や腰に痛みを感じるという人もいれば、短時間であろうと椅子に座っている姿勢が落ち着かず、足を組みたくなったり立ち上がったりしたくなるという人もいます。
この場合、腰を支えている筋肉の血流が滞り、疲労回復も遅くなっていることが考えられます。すると、姿勢を支えるための本来の筋力を発揮できなくなるのです。疲労回復には血流の改善がとても大切です。
腰のゆるめ時は、筋肉の疲労を回復させるべき時。そのタイミングを逃さないようにして、腰の不調や疲労を予防しましょう。
あなたの腰のゆるめ時は?3つのセルフチェック法
チェック1:お腹の位置をキープできるか
1.両肘を伸ばし、お尻が床方向へ下がらないように腰部を引き上げるポーズをとります。(腕立てふせのようなポーズ)10秒間、無症状でキープできればOK。
2.お尻が下がってきたり、腰周りに違和感や鈍痛が生じた場合は腰のゆるめ時です。
チェック2:脚をまっすぐ伸ばして座ることができるか
1.両膝を伸ばして座ります。この時、無理なく背スジを伸ばすことができますか?
2.背スジが伸びない・後方へひっくり返りそうになる・膝が曲がってしまう・太ももや脚の付け根に違和感が出るなど、安定して座ることが出来ない場合は腰のゆるめ時です。
チェック3:うつ伏せで膝を曲げることができるか
1.うつ伏せになり両膝を曲げます。さらに足でトントンとお尻を叩くことができますか?
2.腰のゆるめ時である場合、両膝を曲げると脚の付け根や腰にツッパリ感や鈍痛を感じます。また、膝の曲がる角度に左右差が出ることも。
ここまで違和感なくできた人でも、お尻をリズミカルにトントン足で叩いてみると、叩く強さや足の当たり具合に左右差が生じる場合があります。これも腰のゆるめ時のサインです。
このセルフチェック法でぜひ腰の状態を一度確認してみてください。
もしも違和感がある場合は、腰が疲れている証拠。ぜひ腰をゆるめにいらしてくださいね!
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腰痛の危険度セルフチェック。原因や症状、対処法・治療の注意点 | NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_510.html