職場で強いストレスを感じたらどうすべき?
2022.12.11
職場で強いストレスを感じたらどうすべき?
働く方の多くが感じている職場ストレス。
日々、複数の案件を処理し、時に発生するトラブルに対処するだけでも大変なものですが、
これに職場の人間関係などで問題があるとまた深刻さが増してしまいます。
もちろんストレスが全くない仕事というものはほぼないでしょうから、同僚や家族に愚痴をこぼしたり、
ちょっとしたリフレッシュをしたりすることで気分転換ができるストレスであれば、気にしすぎることはありません。
しかし、体に吹き付ける冬の北風のような手強いストレスは無視してはいけません。
ストレスによって肩こりや頭痛、腰痛の原因となりますし、場合によっては、心の風邪とも呼ばれる「うつ病」の発症につながる可能性もあります。
過度のストレスは、普通の精神状態の自分なら絶対にしないような問題行動を起こす原因になってしまうこともあるのです。
今回は職場のストレスを深刻に悪化させないためにも知っておきたい、精神医学的な基礎知識を解説します。
職場で「自分だけ余裕がない」と感じるときはどうすべき?
最初にお伝えしたいのですが、ストレスに対する抵抗力にはかなり個人差があります。
こう書いてしまうと、うつ傾向が出始めている方や責任感の強い方は、「耐えられない自分が悪い」「自分のストレス耐性が低いのが悪いんだ」と
自責の念につなげてしまいがちですが、そうではありません。
逆に辛そうな人に「他のみんなが大丈夫だから、お前も頑張るべきだ」と無理強いしてはいけないのです。
あくまでも個々人で違って、全員に同じストレス耐性を強いるべきではないことを頭に入れておかなくてはなりません。
もし、「何で自分だけこんなにつらいんだろう…」と思ってしまう場合、まずは周りを落ち着いて見てみることをオススメします。
自分がつらくて仕方がないのに、同じ職場で同じくらいの業務量を抱えている人が平気そうに見えるときは、
自分とその人との違いを少しひいたところから見てみましょう。
個々人のストレス耐性に違いがあることは先述の通りですが、ひょっとしたら、その方は何かしらのストレス対策がうまく機能しているのかもしれません。
例えば、食事の量や栄養バランスにしっかり気を配っていたり、睡眠時間だけは十分確保できていたり、
あるいは定期的にある程度の運動習慣があってリフレッシュの術をもっていたり……。
その方が独身の場合、稼いだお金を使う目的として何かしら没頭している趣味があるのかもしれませんし、
週末は友人同士で集まってストレスを効果的に発散させているかもしれません。
既婚であれば、家に帰れば家族でくつろげる時間があるのかもしれませんし、子供の成長など、つらい仕事を頑張る上での励みになっていることが
あるのかもしれません。
また、人によっては、特にそういった趣味や家庭などの拠り所がなくても、「とにかく頑張り続けて、まわりから仕事で認められたい!」と
いった強い目標があって仕事のモチベーションになっていることもあります。
いずれの場合も何かしらの要素があることで、同じようなストレスを受けていても、精神的な疲弊が少なく済んでいる可能性があります。
それにひょっとしたら、あなたから見れば平気そうに見えている職場の方も、実際の心の内では、同じレベルのつらさを抱えていることもあるものです。
もし同じ職場の多くの人が心身に不調を現わすような状況になっていれば、そのストレスの根本的な原因をいかに削減し、解決していくかが第一です。
個々人が精神論で耐えるにはあまりに厳しい状況でしょうから、その職場が全体的な改善をしていくべきでしょう。
しかし、やはり周りはどう考えても辛くなさそうなのに、自分だけが高いストレスを溜めているようだ…という場合、その要因を考えてみることも有効です。
考えるべきは「自分にとって適切なストレス対処」ができているか
ストレスやその解消法に対する考え方は人それぞれ。かなり違いがあるものです。仕事への不満やつらさを相談しても、
「○○なら文句など言わず、黙って我慢しろ」という考え方の人もいれば、「そんな職場はさっさとやめて、自分に合ったところを見つけるべきだ」というアドバイスを
する人もいるでしょう。「うちに帰って一杯やれば、そんなことどうでもよくなるよ」という意見もあるかもしれません。
これらが適切な対処になるか否かは、本当にケースバイケースです。
同じ対処でも、ある状況ではそれが正しくても、ある状況では非常に間違った対処になる可能性もあります。
休日の過ごし方がみんな違うように、適切なリフレッシュの仕方、ストレス解消法は人によって違います。
みんなで集まってワイワイと騒ぐことがストレス解消になる人もいれば、そういった集まりに強いストレスを感じる人もいるのです。
まずは、自分が本当にリラックスできる適切なストレス解消法は何なのかを考えて、ストレスが溜まってきてつらいと感じたときに、
多少無理をしてでもそのリフレッシュ法を意識的に実行していくことが大切です。
心と身体、どちらも揃ってはじめて健康でいられます。
ぜひ自分に適したストレス解消法を見つけていってください。
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