油と腰痛と肩こり
2022.11.06
本日のテーマは油です。
油と聞くとおそらく誰もが太るというイメージをされるではないでしょうか?
もちろん摂りすぎることで体脂肪が増え体重増加、脂質異常症、メタボリックシンドロームと疾病につながると油もあります。
しかし実は全ての油が悪なのではなく、油は私たち人間が生きていく上で絶対に欠かすことのできない栄養素の一つなのです。
今日は油=太るという考え方を正しくお伝えしていきます。
皆さんそれぞれ栄養素のカロリーをご存知でしょうか?
糖質1 g =4キロカロリー
タンパク質1 g =4キロカロリー
脂質1 g =9キロカロリー
これらを食べて「一番太りそうなのは?」と聞かれるとどうでしょうか?
やはり一番カロリーの高いでしょ!!と思いますよね。
しかし体内に吸収される時にはカロリーが変わる栄養素があるのです。
糖質を100グラム食べると体に吸収されるのは100%の400キロカロリーが吸収されます。
一方脂質はと言うと100グラムの質を食べても吸収されるのはわずか20%なのです。
つまり100%の質を食べても吸収されるのはわずか180キロカロリーです。
体は食べたものでできているとよく聞きますが正確には体は吸収されたものでできているが正しいのです。
食べた量ではなくて吸収される過程を考えて普段の食事を意識してみましょう。
しかし、 だからと言って、脂質を取りすぎて良いわけではありません。
脂質の摂りすぎは腰痛や肩こりの原因となるのです。
なぜ脂質の取りすぎが腰痛や肩こりの原因となるのでしょうか?
それは脂質の摂りすぎは一定の内臓に負担をかけるからです。
脂質を分解するのに働く内臓は肝臓、胆のう、膵臓です 。
多くの脂質を摂取すると肝臓、胆のう、膵臓に大きな負担がかかり、これが日常的になると疲労して機能が低下していき、毒素が溜まります。
内臓と筋肉は筋膜でつながっているので、内蔵の毒素が筋膜を通して、筋肉に伝わると筋肉も疲弊して硬くなります。
このように内臓の不調と筋肉は密接な関係があります。
ちなみに肝臓が疲労すると肩甲骨周りの筋肉と関係しているので肩甲骨周りの筋肉が硬くなります。
肩甲骨の動きが悪くなれば肩こりの原因になります。
さらに肩甲骨の動きが悪くなると胸郭が硬くなり、胸郭の動きにくい部分をカバーするために腰部に負担がかかり腰痛の原因となってしまい ます。
膵臓が疲労すると背中の筋肉である広背筋という筋肉が硬くなります。
腕から腰についてる大きな筋肉ですので、この筋肉が硬くなると腰の血流が悪くなって、これも肩こりや腰痛の原因となります 。
さらに胆のうが疲労すると胆のうは膝の筋肉と関連しているので 、膝周りの筋肉が硬くなって膝の痛みの原因にもなります。
膝の動きが悪くなるとそれを補うために腰や股関節や足首に負担がかかり、それが原因で腰痛や股関節痛、足首の痛みの原因となる場合もあります 。
このように脂質の摂りすぎは内臓への負担となり、腰痛や肩こりの原因となるので普段から食事の取り方については気をつけましょう 。