暑い夏を乗りきる「夏バテ対策」10選(前編)
2021.08.09
夏バテは、高温多湿な日本の夏に身体がなんとか対応しようとしてしきれなかった結果、
「だるくて疲れやすく、食欲がない」といった症状が起こる、いわば夏の身体の不調の総称です。
つまり極論を言ってしまえば、「夏のカラダの不調は全部夏バテ」といっているようなものですね。
最近の夏バテの原因は、昔ながらの「暑さ」ではなく、むしろ「冷房」と言われています。
つまり、冷房の効いた室内と熱い外との温度差に身体がうまく対処できず、自律神経失調状態になること。これが現在の夏バテ対策を一番難しくしていると考えられます。
特に今年の酷暑と自宅ワークが増えたことにより、例年以上に不調を訴える方が増えています。
ではどうすれば良いのでしょうか?具体的な夏バテ対策法を紹介しましょう。
1.冷房温度をうまく調節する
冷房のきいた室内と蒸し暑い外を往復すると、身体はその変化についてゆけません。
5度以上の温度差に対しては、身体の温度調節機構はうまく働かないと覚えておきましょう。冷房温度は省エネの面からも28度がオススメ。
28度で暑く感じる場合は送風の強度を強くすることにより体感温度が下がるので温度設定は変えなくても涼しく感じます。
2.こまめに上着を脱ぎ着する
といっても公共機関の冷房はどうしょうもないし、オフィスの冷房もなかなか自分ひとりでは変えられない…というのも事実。
はおりものを一枚持ってこまめに脱ぎ着しましょう。
3.冷房よりも除湿、扇風機をうまく使う
湿度が低いと涼しく感じるので「冷房より除湿」を心がけましょう。
さらに風があると体表から熱が奪われて涼しくなるので扇風機を併用するのもオススメ。
冷房の向きは、直接体を冷やさないように、風向きは天井に向けるのがポイント。
直接冷たい風が体にあたるようにすると、体の表面の熱が奪われつづけることになってしまうので、体が疲れてしまいます。
同様に扇風機も首を振るようにしましょう。
4.寝るとき、エアコンを2段階設定にする
1.就寝1時間前、低めの温度(25℃など)で設定し、部屋を冷やす
2.寝る時に設定温度を快適な温度(26~28℃)まで上げて、そのままつけておく
寝室の壁や天井には昼間の太陽の熱がこもっていますので寝る1時間ほど前に低めの温度(25℃など)でエアコンをつけ、しっかりと冷やしておきましょう。
ただそのまま寝ると寒いので、寝る時にエアコンの設定温度を上げます(26~28℃の適切な温度に設定してください)。
部屋を涼しくしておくと、体温が下がりやすく、寝付きが良くなります。
また、体温が急激に下がると、熟睡の助けにもなります。
設定温度を上げた後は、室温はゆっくりと上昇していくので、寝ている間は身体が冷えすぎずに済みます。
5.安眠のためには頭を冷やす
全身を冷やさなくても、頭が冷えるとそれだけで涼しく感じます。
冷えるタイプの枕を使ったり、裏ワザとしては、風邪用の頭を冷やすシートを使うとかなり涼しく感じます。
敷ぶとんの上に竹シーツや寝ござを敷くと身体と布団の間に隙間ができて体感温度が下がり、涼しく感じます。
ただし、肩を冷やしてしまうと肩こりの原因にもなるので気を付けましょう。
今回はここまで。残りの半分は次回にお送りします!夏バテには冷え対策をお忘れなく!
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