手首の痛み:ドゥケルバン腱鞘炎とは
2023.06.04
ドゥケルバン腱鞘炎は妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く、手の使いすぎやスポーツ、指を良く使う仕事の人にも多く発症する疾患です。
保存療法でほとんどよくなりますが、慢性化や日常生活での支障が大きいと手術を必要とする場合もあります。
保存療法としては親指を動かす筋肉である『短母指伸筋と長母指外転筋』の負担軽減が非常に重要です!!
手首(手関節)の親指側にある腱鞘とそこを通過する腱が擦れることによって炎症が起こった状態で、腱鞘の部分で腱の動きが制限され、
手首の母指側が痛みや腫れがでます。
親指を広げたり、動かしたりすることで強い痛みが走ります。
原因としては親指の使いすぎによる負荷のため、腱鞘が肥厚したり、腱の表面が傷むことにより生じます。
スマートフォンやパソコンなどが普及した影響で症状を生じる方が増えています。
ドゥケルバン腱鞘炎かどうか調べるには親指と一緒に手首を小指側に曲げることで痛みがでるかどうかで判断します。
治すには使わないことが一番ですが、親指の動きを制限し、日常生活を行うことは非常に難しいものです。
そのため、治療は親指以外の残り指の機能を高め、手関節の過度な尺屈位(小指側に手首が返る動作)が起きないようにすることで
患部への負担を軽減することが重要となります。
治療としては電気療法やテーピング固定などがあります。
今回は手関節のエクササイズの一つ『手関節橈屈運動』をご紹介します!
1.テーブルの前に座り、腕をテーブルに乗せて、手首がテーブルから出るようにします。
手には500mlのペットボトルを持ちます。
2.手首を小指側にゆっくりと倒します。
※痛みがない範囲で行います。
3.倒しきったら、今度は親指側にゆっくり反らしていきます。
4.この動作を10~20回程度行います。
ぜひお試しください。
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