手首の痛みはTFCC損傷かも
2022.08.28
TFCC損傷とは、三角線維軟骨複合体とも言い
(triangular fibrocautilage complex
:以下TFCC)の略です。
転倒して手をつくような外相や、
テニスやバトミントン・野球などのスポーツに関連して未熟なグリップ動作で発症することが多いです。
また、重たい中華鍋などを使用し続けるような場合にも、TFCC損傷が引き起こされることがあります。
グリップ動作は伴うテニスや野球などにおいて高い頻度で発生する慢性外傷で
損傷は手関節尺側(小指側)に対して頻回に圧縮や牽引、剪断という外力が加わることによって
生じる慢性外傷が多いと言われています。
TFCC損傷の患者さんの手を診ると手根骨アーチの挙上を認める場合があります。
これはグリップ動作の方法や筋疲労による握力の低下が原因と考えられます。
特に指屈筋の筋力低下や長時間の競技による筋疲労が生じている場合、
グリップ動作を母指球の押し付けで代償します。
そのため手関節尺側に不安定性が生じている場合、TFCCには牽引の外力が加わってしまいます。
それに加えてテニスや野球のボールインパクトではさらに剪断の外力が加わることにより
TFCCを損傷してしまう為、症状改善にはグリップ動作の改善が必要となります
アプローチのポイントとして手関節アーチがとても重要です!!
今回は、手関節横アーチの改善が期待できる
『母指内転筋マッサージ』
をご紹介します!!
是非一度お試し下さい!!
母指内転筋マッサージ
母指内転筋とは手のひらの親指(母指)の付け根のふくらみ(母指球)にある、親指を内側に曲げる筋です。
①痛みのある方の手を開く
②反対の手の親指で患側の母指球に圧力を加えながらマッサージをします。
気持ちの良い強さで良くマッサージしてみて下さい。
こちらもご覧ください
【患者体験談】手首の小指側が痛む「TFCC損傷」の治療 | NHK健康チャンネル