慢性腰痛患者の痛みと性別差はあるのか?
2024.04.29
これまでの研究で、慢性腰痛患者においては痛みにより運動への恐怖心が強い場合、姿勢制御能力が低くなることがわかっています。
上記を男女で比較した際、姿勢制御能力に違いがあるのでしょうか?
今回、慢性腰痛患者において、男女間で、痛みや運動への恐怖心、姿勢制御能力で違いがあるか調査した論文をご紹介します。
対象は、慢性腰痛患者51名に対し、痛み、運動への恐怖心、姿勢制御能力を測定し、男性(26名)と女性(25名)との間で関連に違いがあるかを調べました。
評価方法は次の通りです。
・痛み:VAS(Visual Analog Scale)
・運動への恐怖心:TSK(Tampa Scale for Kinesiophobia)
※TSK:痛みによる運動への恐怖感について17項目からなる質問紙にて評価
・姿勢制御能力:コンピューターを用いて、動的、静的バランスにおける安定限界を評価
結果、痛みや腰痛の重症度を調整した後において、女性は男性よりも姿勢制御能力が有意に低くなりました。
また、女性において、痛みの強さ、運動への恐怖心が強い人は、姿勢制御能力が低くなるという関連が認められました。
上記から慢性腰痛の女性患者の場合、痛みの程度に応じた運動をすることが重要と言えそうです。
本日のエクササイズ〜
リラクゼーション効果が期待出来るエクササイズの一つ
「チャイルドポーズ」
をご紹介します。
チャイルドポーズには
1.リラックス効果 2.自律神経を整える効果 3.消化機能を活性化させる効果 4.疲労回復
などの4つの効果があります。
チャイルドポーズのやり方
STEP1
正座をします。ここでは足裏同士を重ねないように座っていきます。
STEP2
息をゆっくり吐きながら上体をゆっくり前へと倒し、おでこを床へと近づけていきます。
この時、お尻が踵から離れないように気をつけます。
STEP3
両手は手のひらを上に向けて、カラダの横に置きます。
STEP4
カラダの力を抜いて、深い呼吸を行っていきます。
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