寒い夜…寝る時に靴下は履いちゃダメ?
2021.12.19
冬の寒い夜、足先が冷えて眠れない…部屋の中でルームソックスを履いて過ごす方は多いと思いますが、寝る時はその靴下、どうしていますか?
「靴下を履いたまま寝るのは良くない」と耳にしたことがあるせいで、寝る時にはなんとなく靴下を脱いでから寝る方、結構いらっしゃいますよね。
靴下を履いたまま寝るのは本当に良くないのでしょうか?
具体的に何がだめなのでしょう?
寝る時に靴下を履いていると、逆に冷えてしまうという場合があります。
人間は汗をかくことで常に体温調整をおこなっており、睡眠時は手足の汗を蒸発させることで体温調整をしています。
そこに靴下を履いて寝ていると、足の汗が蒸発できずに靴下の中が蒸れてしまいます。
足から発生した汗や水蒸気は、足の体温を吸収して外に逃がし、蒸れが体温を奪ってしまいます。
また、靴下によって足先の毛細血管を締め付けてしまい、血液循環が悪くなってしまうので、冷え性を悪化させてしまうことになりかねません。
こうなると寝ている時に足をつったり、朝起きた時に肩こりや寝違いの原因にもなります。
昔から言われている「靴下を履いたまま寝るのは良くない」のには、このようなきちんとした理由があります。
就寝時はできるだけ靴下を脱いでから寝るのが良さそうです。
しかし、冷え性の人の割合は昔と比べて明らかに増え続けていて、靴下を履いて寝ることが習慣になっている女性も多いそうです。
どうしても靴下を履いたまま寝たい場合は、それに適した靴下の種類や履き方があるので、ぜひ覚えておいてください!
☆シルク素材の靴下
就寝時の靴下の素材はシルク(絹)がおすすめです。
シルクは吸水性、保温性、発散性に優れているので、汗をかいても暖かさを保つことができます。
また、必ず締め付け感の少ないゆるめのものを選んでください。
☆5本指ソックス
普通の形の靴下よりも断然おすすめなのが、指先の分かれた5本指ソックスです。
靴下を履いていても足の指を自由に動かすことができるので、足の血行促進につながり、冷えの防止になります。
実際に「冷え取りソックス」として販売されている靴下の多くは5本指ソックスです。
☆レッグウォーマー
靴下のように足先全体を覆ってしまうことのないレッグウォーマーを就寝時の冷え対策として使うのも効果的です。
こちらも着用感はゆるめで、長さが長めのものであれば足先だけでなく足全体の防寒が可能です。
就寝時の靴下の着用はあくまでその時の冷えの防止対策だけで、冷え性の改善などには効果があるとは言えず、むしろ逆効果になり得ます。
寝る時に足先が冷えて寝れない…という方は、寝る直前まで十分に足先を温めて、寝付く時にはなるべく靴下は脱いだ方が良いでしょう。
どうしても靴下を履いたまま寝たいときは、靴下の素材や履き方に気を付けて着用するようにしてくださいね。
ふれあい整骨院 柔道整復師 杉山智亮