変形性膝関節症と体重の関係性
2023.04.30
本日は変形性膝関節症と体重の関係性についてです。
治療家が変形性膝関節症患者に生活指導としての一環として、体重減量の指導を行う機会は少なくないです。
今回は変形性膝関節症例に体重が何kg減少すると効果が期待出来るのかをご紹介します!
変形性膝関節症例の保存療法では運動療法と合わせて体重減少を目的とした食事療法も重要となります。
変形性膝関節症の診療ガイドラインにも体重減少は推奨グレードA、エビデンスレベル1とされています。
さらに体重減少よって身体機能のみならず心理的要因や炎症マーカー(CRP等)にも改善が得られることが先の研究でもわかってきています。
また、変形性膝関節症に罹患した過体重・肥満の成人240名を対象として運動療法や食事療法を実践し、
体重の減少を図った研究では体重減少が10%以下であった群に対し、10%〜19.9%の群では疼痛が25%軽減し、身体機能の向上もみられています。
このことからもベースライン体重の10〜19.9%の長期的な体重減少は、
それ以下の体重減少と比較して臨床的にもメカニカルな側面からも大きなメリットがあると言えます。
体重が増えて、足の筋肉が衰えば、必然的に膝の負担が増えて膝を痛めますので
膝を守る為にも体重が重い方は減量と足の筋肉トレーニングが重要と言えます。
〜本日のエクササイズ〜
ももの裏の肌肉とお尻の筋肉のエクササイズの一つ
「シングルレッグリフト」
を紹介します。
シングルレッグリフトのやり方
1.床に片膝を立てて仰向けに寝ます。
2.立てた膝と反対の膝を膝と股関節を90度に曲げた状態まで上げます。
3.ゆっくりと上げた足を降ろしていき、つま先を床に着けます。
足の裏全体を床に着けないように注意しましょう。
3.再び足を2の状態まで持って行きます。
4.この動作を片足20回ずつ行います。
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