ぎっくり腰、回復期には安静にすべきか運動すべきか | ふれあい整骨院

ぎっくり腰、回復期には安静にすべきか運動すべきか

2023.10.01

ぎっくり腰は急性腰痛の代表的なもので、きっかけや原因が自分で大体わかるぐらいはっきりしてます。

よくあるのが、「朝の洗面所で顔を洗おうとして、中腰姿勢をとった時」「中腰で重いものを持ち上げた瞬間」など、ふとした動作で起こります。

 

ぎっくり腰をやる前には前兆の有無もありますが、

前兆としては「数日前に一度腰が痛くなったが、2,3日で良くなった」「数日前から腰に違和感があった」などがあります。

趣味やスポーツ、仕事などの生活習慣によって、ぎっくり腰になるきっかけや前兆には、違いがあります。

 

〇ぎっくり腰の痛みは自然と治る?

ぎっくり腰は、ふとした動作の際、お腹側、背中側の筋肉の働きのバランスが崩れていることによって発生すると考えられます。

筋膜、筋肉の損傷や椎間板を損傷する場合もあります。

どのぐらい痛めたかどうかにもよりますが、ほとんどの場合は日常生活で無理をしなければ、自然と治ります。

ただ内臓に問題があったり、足への痛み、しびれが出る場合では、放っておくと症状の悪化する場合もあるため、早めの受診が必要です。

 

〇ぎっくり腰からの回復期は安静が基本?

ぎっくり腰はよほど軽症の場合を除いて、日常的な動作がスムーズに出来ないくらいの強い痛みを訴える場合がよくあります。

起き上がることもできず、座っていることも困難になり、身の回りのことができないなどといった状態になることもしばしばあります。

受傷してすぐの時は、患部が炎症を起こしているので、熱を持つことで痛みを強く感じます。

一般的にギックリ腰の痛みのピークは48時間~72時間と言われています。それを過ぎると炎症が治まり、痛みが軽減されてくることが多いようです。

しかし、ぎっくり腰で強い痛みに恐怖心を持ってしまった人は、痛みが和らぎ回復の兆しが見えても

「また、ぎっくり腰をやってしまうかもしれない」「しばらく動かないで寝ていたほうが安心だ」考えてしまい、安静にしがちです。

ただ、安静を心がけるのもあまり長いと逆効果になります。

安静にしすぎると痛みの回復に逆効果になることもあります。

炎症期が過ぎて痛みが軽減されてきたら、痛みの出ない範囲内で、無理はせずに日常生活をスタートした方が、腰の状態は早く良くなります。

 

〇運動するとぎっくり腰回復が早まるのはなぜ?

ぎっくり腰と運動、安静についての研究はされていますが、もちろん必ずしも運動で回復が早まるとは言い切れません。

ただ筋肉は血液から酸素や栄養素をもらっていて、かつ、筋肉内に溜まった疲労物質や痛み物質を血液に入れて、内蔵に戻してきれいな血にしてますので、

血流が良ければ、筋肉の回復が早くなります。

そして、血液はは心臓をでた時の勢いと体中の筋肉の動きによって全身めぐっていますので運動をして筋肉を動かすことは結果、筋肉の早期回復につながります。

長い日数、横になった状態が続くと、体を支えるために必要な筋肉が弱化し始め、更に血流は悪くなります。

 

特に高齢者は気をつけなければなりませんが、骨の強さには、適度な運動による振動が必要なため、

この振動を絶たれた状態では骨も弱くなってしまうといった心配も出てくるのです。

この点を考えると、炎症期が過ぎて痛みが軽減された時期に、軽い体操を始めた人の腰痛が改善されたという話は、うなずけるかもしれません。

 

間違えないでほしいのはこれは回復期の話だということです。

くれぐれも炎症が残っているうちは絶対安静にするようにしてください。また腰に違和感を感じたら、早めに受診して頂くことが何より大切です。

 

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