眠りを妨げる就寝時の腰痛の原因
2021.10.10
眠りを妨げる就寝時の腰痛の原因
横になると腰が痛くて眠れないという経験はありませんか?
腰の痛みや違和感で寝つきが悪くなる、深く眠れないといった悩みもよく耳にします。
腰痛の症状は、動いている時や座っている時に出やすいと思われがちですが、睡眠時やリラックス時に強い痛みが出てしまうこともあるのです。
例えば、前かがみになると少し腰が痛んだり、歩いた後に腰が重く感じたり、日常動作でなんとなく不調を感じる程度の不調があったとします。
こんなときにベッドに仰向けに寝ると、腰の痛みが強まり、寝返りを打つのもツラいというケースがあるのです。
これでは快眠は得られず疲れもとれません。結果、腰痛に伴って寝不足になってしまい、
「寝るのは腰が痛くて嫌だ」というイメージが強まり、気分も沈みがちになってしてしまう原因となります。
快眠を妨げる就寝時の腰痛の原因
就寝時の腰痛では、「寝返りをうとうとすると、腰が抜ける感じがする」「仰向けに寝ると骨盤がはずれそう」といった表現をする人もいます。
そのため横になった状態で、体を動かすことが怖くなり、起き上がるにも腰をかばいながらとスムーズな動きが損なわれることになります。
本来、腰の負担を軽減させるはずの「体を横にして休ませる」ことに不安を覚えてしまうとリラックスできず、腰痛の悪化防止にもますます悪影響を与えてしまいます。
快眠を妨げる腰痛の中でも、診察が必要になる場合があります。
例えば、下記のようなパターンに当てはまる場合は注意が必要です。
早急に対処が必要な疾患がある可能性もあるため、早めに受診することをお勧めいたします。
・横になって体を休めたときに、痛みの和らぐ体の向き・姿勢が見つからない
・夜間、痛みが耐え難いほど強くなる
・冷や汗が出る、ガクガクふるえる症状が出る
・足がしびれる
睡眠時に試したい腰痛緩和法
早急に受診が必要ではない場合の腰痛や腰の違和感では、どのようにしたら腰への不安がやわらぐのでしょうか?
いくつかの対処方法をご紹介しましょう。
1.寝る姿勢を変えてみる
「良い姿勢で寝るために、仰向け寝を心がけています」という人もいますが、腰の状態によっては、仰向け姿勢が負担になることもあります。
寝るときは仰向け姿勢にこだわらず、楽になる姿勢を探します。
腰痛のため、寝返りがつらい場合は、最初から横向きの姿勢を作るように、ゆっくりと横になってみましょう。
2.横向きで緩和する場合、横向き寝の工夫をする
横向きで腰痛がやわらぐ場合は、両膝の間に座布団やクッションを挟むと、さらに負担が軽減されます。
横向きで寝る場合は、左右どちらが敷布団に接するかによっても、症状の出方が違うことがありますので、左右ともに試してみましょう。
3.少しだけ力を入れてみる
仰向けで寝る際に、最初から両脚を伸ばさずに、両膝を立ててから、上半身をゆっくり布団へ下ろします。
そして、両膝を立てたまま腰を敷布団へぐ~っと圧しつけてみましょう。少しお腹へ力が入る程度です。
ゆっくり5つ数えたら脱力して、再度、敷布団へ腰を圧しつけます。5~7回ほど繰り返した後に、両脚を伸ばすと、腰痛が軽減されている場合があります。
効果は腰の状態により個人差があります。
横になって寝る際に腰が痛むケースでは、腰や骨盤の関節の動きが減少していたり、関節に変形がみられたりする場合も考えられます。
また、妊婦さんは、ホルモンの影響により、腰痛が生じやすくなっていることもあります。
心配な場合は早めにご相談くださいね。
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