夏バテは自律神経の疲労です!!
2024.09.22
ようやく今週から気温も下がってくるようですがまだまだ暑い日は続きそうです。
皆さんの中には夏バテだと感じている方も多いのではないでしょうか?
夏バテの正体は、一般的に言われている栄養不足や疲労感だけではなく、主に自律神経の過労に由来しています。
自律神経は体温調節や内臓の働きなど、体の様々な自動機能を管理していますが、夏の環境条件が過酷になることで、その機能に過剰な負担がかかります。
この過労が結果的に「夏バテ」という症状を引き起こすのです。
自律神経の役割と夏バテの原因
自律神経は交感神経と副交感神経の2つの系統からなり、これらが交互に働くことで体のバランスを保っています。
例えば、暑い夏の日に外出すると体温が上がりますが、自律神経は汗をかくことで体温を調整し、体を涼しく保つ働きをします。
しかし、日本の夏は高温多湿であり、さらに冷房の効いた屋内と暑い屋外を頻繁に行き来することで、自律神経が疲労しやすくなります。
この「過労」により、以下のようなことが起こります。
- 体温調節機能の疲労:
- 外の暑さと屋内の冷房の温度差により、何度も体温調整を行う自律神経が酷使されます。
- 脱水とミネラル不足:
- 汗をかいても水分補給が不十分だと、脱水状態に陥り、自律神経にダメージを与えます。 特に、塩分やミネラルも汗とともに失われるため、適切な水分補給が欠かせません。
- 紫外線による酸化ストレス:
- 強い紫外線を浴びると、体内で「酸化ストレス」と呼ばれる有害な反応が引き起こされます。 これも自律神経に影響を与え、疲労をさらに悪化させます。
夏バテ解消のための誤解
夏バテを解消するために、うなぎやレバニラ炒めのような「スタミナ料理」を食べることが一般的に推奨されています。
これらの料理は確かに栄養が豊富で、特にたんぱく質やビタミンが含まれているため、身体には良いと言えます。
しかし、スタミナ料理は夏バテの解消に必ずしも効果的ではないのです。
というのも、夏バテの主な原因が栄養不足ではなく、自律神経の過労にあるため、
消化に負担のかかるこってりとした食事は逆に自律神経をさらに疲れさせる可能性があります。
特に、うなぎやレバーなどは消化に時間がかかるため、食後に体がさらに疲れてしまうことがあります。
自律神経をいたわるための対策
自律神経をケアするためには、以下のような方法が効果的です。
- エアコンの賢い使用:
- エアコンを適切に使い、体温が急激に上下しないように調整することが重要です。室内外の温度差を5度以内に保つのが理想的です。
- こまめな水分補給:
- 脱水状態を防ぐために、喉が渇く前に水分を摂ることが重要です。 また、水だけでなく、塩分やミネラルを補えるスポーツドリンクや塩飴なども効果的です。
- 紫外線を防ぐ:
- 日傘やサングラスを使って紫外線を遮り、酸化ストレスを抑えることが大切です。これにより、自律神経への負担が減ります。
- 抗酸化作用のある食事を摂る:
- イミダペプチドと呼ばれる成分は、脳や体内で発生する酸化ストレスを軽減する抗酸化作用があります。 この成分は特に鶏胸肉に多く含まれているため、スタミナ料理の代わりに、消化が良く抗酸化効果のある鶏胸肉などを積極的に摂ると良いでしょう。
夏バテは、栄養不足よりも自律神経の過労が原因となることが多いです。
スタミナ料理ではなく、自律神経をケアするために適切な温度管理、水分補給、紫外線対策、そして抗酸化作用のある食事を心掛けることが、
夏バテを予防・解消する鍵となります。
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