半月板損傷と運動療法
2024.10.27
半月板損傷は、膝の半月板に亀裂が入ったり、一部が欠けたりする状態です。
若い人から高齢者まで誰でも発症する可能性があり、慢性化すると変形性膝関節症に進行することがあります。
そのため、適切な治療が重要です。
半月板損傷に対する手術療法と運動療法後の筋力および変形性膝関節症の進行について調査した研究を紹介します。
この研究では、半月板損傷の治療として「手術療法(半月板切除術)」と「運動療法」の効果を比較し、
どちらが筋力の回復や変形性膝関節症の進行に効果的かを調査しました。
研究の内容
- 対象者: 35歳から60歳の内側半月板損傷と診断された患者。
- グループ分け:
- 手術療法グループ: 半月板の損傷部分を手術で取り除く治療を行いました。
- 運動療法グループ: セラピストの指導のもと、週2〜3回の運動と週1回のチェックを12週間行いました。
結果
- 筋力の改善:
- 運動療法グループでは、3ヶ月後と12ヶ月後の筋力(特に大腿四頭筋とハムストリングス)が、手術療法グループに比べてより良くなっていました。
- 変形性膝関節症の進行:
- 介入開始時に大腿四頭筋の筋力が弱かった患者は、その後5年間で変形性膝関節症が進行しやすいことが分かりました。
研究の結論
この研究から、12週間の運動療法は、大腿四頭筋とハムストリングスの筋力を向上させるのに効果的であることが示されました。
また、手術療法に比べて、運動療法が長期的な筋力維持に良い結果をもたらすこともわかりました。
まとめ
- 半月板損傷の治療には運動療法が効果的で、筋力を改善することができます。
- 特に、大腿四頭筋とハムストリングスの筋力を強化することで、変形性膝関節症の進行を遅らせる効果が期待できます。
- 早期に適切な運動療法を取り入れることで、手術を回避しつつ、筋力を維持し、膝関節の健康を保つことが可能です。
運動療法が手術に代わる選択肢として有効であることが分かったため、
半月板損傷の治療を考えている方は、秦野市ふれあい整骨院まで相談下さい。
自分に合った方法を見つけることが大切です。
本日は大腿四頭筋(ふとももの前の筋肉)のトレーニングの初級編と中級編を紹介します
ぜひお試しください!!
初級編
レッグエクステンション(椅子を使った膝伸ばし運動)
やり方:
- 椅子に座り、背筋を伸ばします。
- 片方の足をまっすぐ前に伸ばし、つま先を上に向けます。
- ゆっくりと足を上げ、膝をまっすぐに伸ばします。
- そのまま5秒間キープし、ゆっくりと元の位置に戻します。
- 各足で10〜15回、1セットとして3セット行います。
ポイント:
- 膝を完全に伸ばす時に、大腿四頭筋がしっかりと緊張しているのを感じましょう。
- さらに効果を高めるために、足首に軽いウエイトをつけると良いです。
中級編
壁スクワット(ウォールシット)
やり方:
- 壁に背をつけて立ち、足を肩幅に開いて壁から少し離します。
- ゆっくりと腰を下ろし、膝を曲げて、太ももが床と平行になるまで下げます。
- その状態で15〜30秒間キープし、ゆっくりと立ち上がります。
- これを3〜5回繰り返します。
ポイント:
- 背中と壁がしっかり密着するように保ちます。
- 膝が90度の角度になる位置まで腰を下ろすようにしましょう。
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